2005年06月06日

松本県が丘高校:鮒(27)の会

学ラン.jpg

写真は中学校の学ラン姿の兄・清文です。不鮮明ですみません。

兄・清文が卒業した高校は、松本県ヶ丘高校。27回期生になるそうで、語呂合わせで鮒の会と言うそうです。前出記事「ふるさと」の一節〜小鮒釣りし〜を思い浮かべますが、その同級生のみなさんから、有り難い申し入れがありました。

今月行なわれる東京の同窓会で、幹事の持ち回りが、兄の学年なので、配布する冊子にKONAの作成した資料を、カラーで4ページを差し込んでくれるそうです。
その上、地震救援募金の予定を、兄の失踪調査支援の募金へシフトしてくれるそうです!!その際、失踪者のポスターも掲示して頂けるとの事。
また会中、同級生代表の方が兄の失踪について解説してくださるそうです。
本当に感謝に絶えません。関係された皆さん、ここで改めて御礼申し上げます。

ありがとうございます

兄の友人関係者からこのようなお話を頂いたのは初めてで、うれしさのあまり、お礼の連絡を入れると、「僕らは高野くんの同級生ですから。」とお返事を頂きました。

今まで兄には友人や仲間がいなかったのかと、曇っていた気持ちが、一気に晴れる感覚でした。

この前談として、昨年地元松本で同級生数名にお話を伺い、同学年の集まりでKONAが状況説明をする機会を作って頂きました。KONAの話の後、出身中学が同じと言う副会長さんが乾杯の音頭を取る際、

「陸上の学校代表を争って、惜しくも高野君に負けた事を覚えています。自由服高校なのに詰め襟に下駄(!家族は知らず、兄の当時を垣間見る思いでした)で登校していました。本来この場に居るべき、北朝鮮に居るかもしれない高野君に届くように乾杯しましょう。」とお話をし、乾杯をされました。

この挨拶に、両親と三人して泣いてしまいました。KONAは、幼くて知る由も無かった兄を、ちゃんと覚えていてくれた人がいる事に、思わず涙が出てしまいました。

同級生の皆さん、そして同窓の皆さん。これからも兄を通じて拉致問題全体への関心と、兄の失踪の真相究明になにとぞご協力をお願いします。
posted by KONA at 00:39| Comment(1) | TrackBack(0) | 兄・高野清文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月01日

唱歌「ふるさと」

KONAの家族は歌が好きです。
失踪した兄・清文との間にもう一人兄がいますが、家事をしなから、いつも鼻歌を歌っている、歌好きの母の血を引いたのか、三人とも合唱経験者です。

兄・清文は失踪時には「電気通信大学グリー(男性合唱)クラブ」に在籍して、Second Tenorを担当していました。一年生の11月28日(金)には、朝日生命ホールにおいて第18回定期演奏会で
「ドイツ学生歌集」
「Deuxieme Messe」
北原白秋作詩の「雪と花火」
「アイヌのウポポ」などを歌っています。

帰国された拉致被害者のみなさんのお話として、心の支えに、日本のうたを秘かに歌っていたと聞きます。
KONAも兄を思い、唱歌では「椰子の実」や「浜辺の歌」を歌うのですが、救う会の集会等で歌われる「ふるさと」はあまりに悲しすぎて、歌う事ができません。
「ふるさと」の作詞者は『高野辰之』。
氏が同じな事もあり、彼の歌詞した唱歌は、もともと大好きです。
また長野県下水内郡豊田村出身で、兄の生まれた長野市信更町に程近く、同じような自然環境で育った事と思います。そんな高野辰之さんの歌詞には、兄が拉致ならば、思い出すであろう情景が描かれています。雨に風に、ふるさと日本を忘れられず、思い出し、いつの日にか帰ろうと思っているのではないでしょうか。

KONA自作の歌ー蒼明ーの歌詞ににも、拉致被害者が秘かに歌っているのではないか、とそのような情景を描きましたが、兄・清文にも「ふるさと」を歌って、生きていて欲しいです。


posted by KONA at 12:38| Comment(2) | TrackBack(1) | 兄・高野清文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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